旧耐震物件ってどうなの?ES-BLOG
不動産屋が語る「古いマンション・アパート」のリアル評価
目次
▶ そもそも「旧耐震」とは何か?
▶ 旧耐震物件のリスクと注意点
▶ メリットもある?旧耐震物件の良いところ
▶ 見極めポイントはここ!内見時のチェックリスト
▶ 買う?借りる?旧耐震とどう付き合うか
この記事でわかること
● 旧耐震基準とは何か、いつから変わったのか
● 古い建物に住む場合のリスクや注意点
● 安いからって飛びついていいの?メリットとデメリットの整理
● 内見時や契約時に見るべき具体的ポイント
● 不動産屋が考える「付き合い方」の現実的アドバイス
そもそも「旧耐震」とは何か?
● 「旧耐震基準」とは1981年6月以前の耐震基準のこと
● この基準では震度6強〜7の地震に十分対応できない可能性あり
● 1981年6月以降の建物は「新耐震基準」に基づいて建築
● 築年数でいえば、築43年以上(目途)が旧耐震の可能性あり
簡単にいうと、建築基準法が改正される前の古い耐震設計で建てられた物件が「旧耐震」。
東京都内や首都圏では、特に駅チカの好立地に“旧耐震のマンション”が今でもゴロゴロ残っているのが現実です。
旧耐震物件のリスクと注意点
● 大規模地震時の倒壊リスクが新耐震より高いとされる
● 建物の老朽化が進んでいる可能性が高い
● 修繕積立金が不足している管理組合も多い
● 住宅ローンの審査が通りにくいケースもある
● 火災保険料が割高になることがある
もちろん“必ず危ない”というわけではありません。
ただ、築古=耐震も劣化も進んでる可能性があるという点は避けて通れません。
購入や賃貸を検討するなら、リスクをしっかり把握したうえで判断しましょう。
メリットもある?旧耐震物件の良いところ
● 物件価格が相場より安く、初期費用が抑えられる
● 立地が非常に良いケースが多い(駅徒歩3分以内など)
● 賃貸では家賃が抑えめで、広めの間取りが見つかることも
● フルリノベーション済みなら内装は新築同様もあり得る
旧耐震物件は「割安な掘り出し物」が見つかるチャンスでもあります。
立地重視×コスパ重視の人にとっては、むしろ現実的な選択肢になることも。
特に“中身を全部リノベした物件”は、外観と中身のギャップがすごいです。
見極めポイントはここ!内見時のチェックリスト
● 耐震診断済みか、耐震補強工事済みかどうかを確認
● ひび割れ・傾き・建具のズレなど、構造劣化の兆候をチェック
● 管理組合の修繕履歴や今後の予定を確認
● 配管・電気設備の更新状況も重要
● 賃貸なら「壁の厚み・音漏れ」など築年数由来の影響も見よう
旧耐震物件こそ、内見時に“どこを見るか”が勝負です。
「築年数」だけで判断するのではなく、管理状態や補強の有無など“中身”を重視する目が必要になります。
買う?借りる?旧耐震とどう付き合うか
● 賃貸なら「短期間の家賃重視」で割り切れる
● 購入するなら「耐震補強済み+管理状況良好」が前提
● リノベ前提で安く買う“素材物件”としての価値もアリ
● 地震リスクをどう捉えるかはライフスタイル次第
すべての人に旧耐震物件がダメというわけではありません。
予算・立地・用途によっては、むしろ魅力的な選択肢になることもあります。
不動産屋としての結論は、“情報を得たうえで納得して選べるかどうか”がすべてです。
まとめ:旧耐震=悪ではない。選ぶなら“中身重視”で!
● 耐震性・老朽化・資産価値をしっかり把握することが大前提
● 安さの裏にある“理由”を知った上で判断すれば怖くない
● 補強済み物件やフルリノベ済み物件には価値あり
● 専門家と一緒にチェックするのが安心への近道!
「ちょっと築古だけど、価格に惹かれて…」という方は、まず一度ご相談ください。
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